文章を書くのが好きなら、習慣にして人生を変えられるかもしれない

はじめまして!ライター暦15年、子どもの頃からとにかく文章を書くのが好きだったうめグミです。
文章を書くのが好きという人、私に限らず多いかもしれません。
文章を書くのが好きとまでいかなくても、書けるようになったらいいなと思ったことがある人もけっこういるのではないしょうか?
学校では作文やレポートの課題があったりと、人生で一度も文章を書かずに済んだ人はそうそういないわけですし。
最近は副業OKの会社も増えていて、なんとなくクラウドソーシングで文章を書く仕事を探してしまう人もいるんじゃないでしょうか?
運良くお仕事をいただいて書き始めてから、「よくよく考えたら、そこまで自分は書くことが好きじゃないかも」と疲れてしまう人もいるかもしれないな、とふと思ったのです。

「文章を書くのが好き」と「文章が書ける」は同じではないのかも?

文章を書くのが好きな人は、自分の考えを文字にするのが好きなのではないかと思っています。
頭の中だけで考えていることは、非常にあいまいなもの。案外人に話したり、文字にしたりしないと、当の本人でさえもわかっているようで、わかりきれていないことがあります。よくネット界隈で「発信しましょう」「アウトプットしましょう」と言われているのは、自分の頭の中にある考えや意見をいったん整理して自分の外に出すことで、客観的に眺めることができるからなんですよね。

今考えていること、アイデア、今の感情、今日の出来事、ちょっと思いついたことなどを呼吸をするのと同じくらい自然に、文章という形にして確認することに心地よさを感じているのかもしれません。

実際、会議などの場で起きた問題について話すとき、何が問題なのかをクリアにするため、ホワイトボードに書き出したりすることがありますよね。客観的に問題を分析するためには、可視化する必要があります。同じように、文章を書くのが好きな人も悩みや不安、悲しみやつらさを文字と
いうかたちにすることで、すっきりしたという経験をお持ちのはずです。

ところが、自分から進んで文章を書くのが楽しくてしかたがない、書くことがストレス解消にもなるという人であっても、時には文章が書けないという場合が必ずあるものです。

「書くことが好き」なのは自分の感覚がつかんだものを形にするから

クラウドソーシングサイトで文章を書くお仕事を探していただくとわかると思うのですが、当然ながらクライアントの方で文章のテーマや文章の中に入れてほしいキーワード、文字数の指定があります。そのテーマについてすでに詳しく知っていて、頭の中にある知識を書き出すだけなら、単純
に書くことが好きな人でも問題なくお仕事ができると思います。
依頼に合わせて、自分の知っているすべてを洗いざらい書き出して。
あまり世間には知られていない情報をもっている場合には、みんなに読んでもらうことを想像して、うれしさでいっぱいになるかもしれません。

けれども、一生懸命書いた熱のこもった文章であっても、不採用や修正を余儀なくされることはけっこうあるものです。なぜでしょうか?

文章を書くのが好きな人は自分の考えが文章になるスピード感が好き

文章を書くのが好きだと思っている人の多くは、文章を書くことそのものが好きなのではなくて、自分の考えや意見を文章という形でアウトプットすることが好きなのではないでしょうか?

自分の頭の中に確かにあるけれど、決して他の人が見聞きできない曖昧な言葉の数々を、ちゃんと誰が読んでも理解できる文章という形に置き換えることが好きなのではないか、と。
自分の頭の中にあるものを文章に置き換えるのが好きなのですから、クライアントが定めているライティングのルールや、文字数の制約、自分にとっては重要でないテーマやキーワードに合わせて書くのが得意とは限りません。

ストレートに言ってしまうと、脳の中にある自分の考えや感情をすぐにでも言葉として表現できることが心地良いから、書くことが好き。言葉にすることに条件をつけられてしまうと、スピード感を持って文章を書けなくなり、「こんなはずじゃなかった」「書けない」となってしまうのではないか?という仮説をもってしまいます。
もちろん、元々文章を書くことが苦手、書けないと思っている人でも同じような経験があるのではないでしょうか? たとえば絵を描くこと。歌うこと。DIYや手品など。自分の好きなように表現することと、人に価値を見出してもらうために取り組むことはちがいますよね。

書くことが好きという場合で考えると、人によっては文章を書く手段そのものが好きであることも考えられそうです。
一口に「文章を書く」といっても、パソコンのキーボードをタッチする。スマホで文字を入力する。筆記具で紙に書く行為。この3つは全く同じではありませんよね。
次から次へと言葉が浮かんで来る場合は、パソコンのブラインドタッチでも追いつかないときがあるかもしれません。また、表現しづらかった事柄が突然確かな言葉として浮かんできたとき、その文章を書き留めるのは普段からよく見返すノートや手帳、日記かもしれません。

言葉を文章として見える形で「書く」行為そのものだけでも、心地よい方法やスピードは人それぞれ。それぞれの「書くことが好き」があって、必ずしもライティングという仕事にマッチするわけではないことが、「書くことが好き」なのに書けないという事態を引き起こしているように思われるのです。

本当に文章を書くのが好き?文章を書き続けられない理由がある

「あなたは文章を書くのが好きですか?」

この質問をするとYesで答える人の多いこと、多いこと。

けれども、「どのくらいの頻度で文章を書いていますか?」と尋ねますと、「いやー、最近書けてなくて」と答える人がほとんどじゃないかと思います(体験談)。いや、本当に冗談抜きで。

「え? 今、書くのが好きって言ったじゃん」って、内心思ってしまいますね。

書くことが本当に好きならば、何も言われなくても、勝手に書いているはず。自然と気がついたら書いているから、頻度なんて気にしたことないとなりそうなものなのですが。
どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

パソコンを使ってローマ字入力で日本語の文章を書くとき、浮かんだ言葉が画面上で確認できるまで、たくさんのプロセスを通過することになります。頭の中に浮かんでいる言葉は、活字と同じように漢字もあれば、ひらがな、カタカナ、時には数字だって混ざっているわけで。それらをローマ
字で入力するためには、大部分をいったんひらがなに置き換える必要が出てくるはずです。脳内ではひらがなに置き換えられてはいるけれど、実際にたたいているキーボードはアルファベット。
そして、画面上に出てくる候補は再び漢字やひらがな、カタカナなどが混ざったものとなります。
この繰り返しでそれなりのスピードで入力するとなると、私たちが望む望まないとに関わらず、一定の割合で脳を酷使しているのではないかと推測されます。脳を酷使しているということは、確実に脳に疲労が蓄積されるはずで、無意識のうちに私たちは疲れること、つまり文章を書くことを避
けてしまっているかもしれません。

しかし、文章を書く方法はパソコンだけではありません。紙に文字で書きつけていく作業も「文章を書く」ことにまちがいありません。そして、紙に書くことはパソコンとはちがい、頭の中に浮かんだ言葉をそっくりそのまま、変換することなく文字として紙の上に表示させることが可能なのです。
ふだんはデジタルツールを駆使している人でさえ、手帳や日記は手書きで書くことを選択していることが多いのは、脳への負荷と文字として表現されるまでのスピードと関連があるのかもしれません。
パソコンでのライティングは一見早そうではありますが、時と場合によって手で「書く」ことを意識して使い分けられたら、書くことを続けやすくなるのではないでしょうか。

1年365日間休まずに書き続ける秘密を知りたくありませんか?

脳は基本的に楽をしたいため、書くことを続けることを習慣化しないと、だんだん自分の考えや言葉を文字に変換することをしなくなってしまいます。
その結果、文章力は低下し、書くことが好きなはずなのにますます書くことから遠ざかってしまいます。

文章力も筋力と同じで、年齢に関わらず、使わずにいると衰えていきます。
もしあなたが文章を書くことが好きで、本気で仕事にしたいと思っているならば、まずは365日休まずになんでも良いので書き続けてみることをおすすめします。
続けていくことができたなら、自分が本当に文章を書くことが好きなのかどうかがわかってくるにちがいありません。
そして、毎日書き続けているうちに、自分の文章に足りないスキルなど、課題が見えてくると思います。

どんなに好きなことでも続けることは本当に難しいですよね。好きで楽しいと思ってあんなに夢中になっていたのに、1年も経たないうちに冷めてしまったこと、過去にいくつもあったのではないでしょうか?
おそらく、多少は好きだったことなのでしょうけれども、とても好きでずっとしていたいというのは錯覚だった可能性があります。

これを読んでいる文章を書くことが好きなあなたも、本当に自分は仕事にしたいほど文章を書くことが好きなのか、一度真剣に考えてみる余地はありそうです。

「あなたは今日どんなことを頑張りましたか?」

もし、何も答えが浮かばなかったら思考停止しているかもしれません。
文章を書くためには脳の活性化が欠かせません。毎日文章を書き続けるためにも、まずは考える習慣を始めましょう。

「ええっ? そんな時間ないよ!」
「毎日忙しくてくたくたなのに、これ以上なにかするなんて無理、無理!」
そんな声が聞こえてきそうですね。

忙しいかもしれませんが、ここまで読んできたあなたは、書くことが好きで仕事にしてみたいという想いが少なからずあるのではないでしょうか。
だからこそ、ライティングを仕事にできている人が密かに習慣にしている方法をおすすめしたいのです。

それは 「質問に答えて、紙に書く」ことです。
意外と単純な方法でがっかりしたかもしれませんね。文章を書きたい、書くのが好きだと言っている人の多くが、毎日書くことを日常的にしていないというのが現実なのです。
文章を「書く」ことは最低でも1つのテーマについて右脳を使って考え、左脳を使って書くことでもあります。

さらに手を動かして紙に書けば、脳の運動野も使われます。
つまり「紙に書く」ことは脳をフル回転させ、文章力を鍛えるトレーニングになるのです。プロとしてライティングを仕事にしている人たちの多くは、文章を書き始める前に、何を書くかよく考え、整理してから書き始めます。パソコンで書き始める前に最低でも構成を紙に書き出すことを
習慣にしている人が多いように思います。

そして、仕事で文章を書くこと以外の場面で何か問題に直面したときも、やはり問題点を紙に書き出して、客観的に分析することが多々あります。
頭の中で考えただけで十分簡単に解決しそうに思えても、あえて一度紙に書いて言葉を可視化できるようにする。遠回りのようでも結果的に書いてみてよかったと思えることが多いのです。

書くのが好きで習慣になっていても、ライターとして書くのは大変

ある程度、毎日なにかしら書くことが習慣として身についている状態で、初めて文章を書いてお金をいただく「ライター」の仕事をお請けすることが可能なレベルになると思います。
どんなに書くのが好きで毎日書くのが苦になっていなかったとしても、ライターは大変な仕事です。仕事である以上、発注するクライアントがいるからです。
雑誌で書くのか、Webメディアで書くのかで若干のちがいはありますが、校正というものが存在します。クライアントが定めたルールから外れている文章、媒体の雰囲気や趣旨に合わない記事は、何度でも修正を余儀なくされます。
このタイミングで「なんかちがう」という違和感を覚えてしまうこともあるかもしれません。
文章を仕事にするために、いろいろなスキルを身につけてきたのなら、きっとあなたはライターではなく、作家やブロガーなど「自分の考えや感じたことを自分の言葉で共有する」ことを仕事にした方がいいサインように思われます。

私自身、ライターの経験はもちろん、駆け出しの頃は毎日3年ほど欠かさずにブログで文章を書いてきました。
やっぱりライターの仕事で文章を書くことと、ブログで好きなことを書くことの間には少しばかり隔たりがあるように思うんですよね。
それでも言えることは、ライターであれブロガーであれ、誰かに文章を読んでもらう前提で書くのであれば、読者に伝わる文章を書けているかどうか、意識しなくてはなりません。
ライターの仕事の場合は、読者が興味を持てる文章を書くことを要求されるので、書く時間よりもリサーチと分析にかける時間が全体の8割で、実際に文章を書いている時間は残りの2割くらいかと、個人的には思います。
日頃からネットサーフィンが大好きでしかたない人はいいのですが、文章を書くのが好きなだけだと、いつまで経っても書き始められない現状に相当フラストレーションが溜まるかもしれません。
ここまでえらそうなことを書いてきてしまって気がひけるのですが、私自身はリサーチと分析の方が好きなので、文章を書きたくないことがしょっちゅうあります。書き始めても気分が乗ってくるまで相当時間がかかるときも。「なんでこの仕事を請けてしまったんだろう?」と、嘆き苦しむこともあります。
それでもライターを続けているのは、登山で頂上に到達したときのように、自分の思い描いた記事が完成させたときの達成感がたまらないからです。
この達成感はブログで自分の好きなように「文章を書く」だけでは、得られない感情なんですよね。

文章を書き続けるためにどんな質問を自分に問いかけたらいいか

まず手始めに、自分の目標や理想を見えるように紙に書き出しておきましょう。
紙に書くことで脳が活性化することはお伝えしましたが、書くことを通じて自分の考えを整理をすることは、私たちの行動を、ひいては人生を変えることにつながっていきます。
気軽にコーヒーやお茶などの飲みものを用意して、楽しみながら書いてみませんか?
後で読み返せるように手帳やノートを用意して、自分の好きな筆記具を用意して、思い浮かんだことをそのまま最初の文章として書いてみる。
もちろん、目標だけではなく、今心に浮かんだ言葉や誰かに聞いてほしいこと、字数や時間にとらわれずに好きなだけ書いてOKです。
毎日が無理だったとしても、書きたいとき、書けるときに書くことで、頭の中が整理し考える習慣が身につきます。考えて書く習慣が脳の活性化をうながし、さらなる文章力の強化につながっていきます。
書きたいことが何も浮かばないという人は、質問やテーマがあらかじめ書かれている手帳にガイドしてもらって、書くことを始めてみてよいかもしれません。
手で書くことが習慣になっていないときほど、「あれ? この漢字どう書くんだっけ?」となったり、小さくても必ず文章力の強化につながる一歩が踏み出せます。
少しずつでも書くことを続けて、やらないと気持ち悪いというところまで習慣化できたら、さらに文章を書けるようになり、文章力が上がるという効果的な循環を作り出すことができます。

簡単な習慣ほど、始めるのを後回しにしがちです。今始めないことで、先に習慣にしている人との差はこの瞬間もどんどん開いていきます。
そして、始めようとしていたことすら、忘れ去っていくのです。
せっかく文章を書くのが好きで、なにかの行動を取りたいとちょっとでも思っているなら、気軽に一文書いてみるところから、始めてみませんか?

書くことで自分らしい生き方が見つかる24Diary

「書きたいことが何も浮かばない」「そもそも書きたいほど好きなことなんて何もない」という人に、ぴったりなのが「24Diary」です。毎日「これができたら最高!」と思えるゴールを決めて、そのゴールを達成するために「どんな1日だったら最幸か」を考える習慣が身につきます。そして、書くことがあらかじめ設定されているだけでなく、日付が記入式なので、書きたいときに気軽に始められる、おすすめの手帳です。

セルフコーチング形式なので、目標達成にむけて自分を整えることもできます。書くことが好きで、何か自分を押し出してくれるきっかけが欲しい方は「24Diary」を試してみてはいかがでしょうか。