使い終わった手帳や日記はどうしてる?その後についてご提案します
手帳歴16年、ここ数年は1年で複数冊使いをしているれでぃけっとです。
皆様は使い終わった手帳(もしくは日記)はどうしていますか?
私の場合は無印良品のトタンボックスに収納しています。
しかしこれは全部ではありません。使い始めた数年は引越しの際に処分してしまいました。
手帳・日記には喜怒哀楽が書き込まれたり貼られたりしています。
書いたはいいけれど、これらを今後どうするか処分してしまうのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当記事では使い終わった手帳・日記をその後どうするかについてご提案いたします。
もしかしたら「処分」「捨てる」という言葉に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。それ以外の方法もあわせてご紹介したいと思います。
- 1. 手帳や日記のその後を考えたことはありますか?
- 1.1. 断捨離、終活
- 1.2. ネガティブなことが多く書かれている
- 1.3. 新しいスタートを切りたい
- 1.4. もう書くのをやめた
- 2. 処分するその前にやっておきたい・知っておくべきこと
- 2.1. 残しておきたいものがあるかどうか確認
- 2.2. 個人情報・機密情報が含まれていないか確認
- 2.3. 残しておきたいものを保存する
- 2.4. カバー、金具がついていたら外しておく
- 2.5. 焼いて処分(野焼き)はNG
- 3. 手帳や日記を処分するには
- 3.1. 燃えるごみとして出す
- 3.2. シュレッダーにかける
- 3.3. 黒く塗りつぶす
- 3.4. お焚き上げしてもらう
- 3.5. 溶解処理に出す
- 4. こんな方法もあります
- 4.1. 日本手帖の会「手帳祈願供養」に参加する
- 4.2. 「手帳類図書室」に買取してもらう
- 5. まとめ
手帳や日記のその後を考えたことはありますか?
使い終わった後のことを考えるのはどんな時なのでしょう。
断捨離、終活
おうち時間が増えたことで断捨離を始めたり、終活の一環として「自分が亡くなった後、遺された家族に読まれたくない」との理由で処分を考えるケースがあります。
時々SNSで『亡くなった家族の遺品を整理していたら自分が生まれた時のことが書かれた手帳が見つかり、自分が生まれてきたことを喜んでくれていた』というような内容を見かけますが、このような話は極めて稀です。
部屋の片隅や本棚、クローゼットにしまい込んだまま忘れ去られていたならば、体力があるうちに一度中身を確認したうえ考えてみると良いでしょう。
ネガティブなことが多く書かれている
手帳術の中には『ネガティブ(マイナス)なことは書かない』というものもあるようです。
しかし24Diaryのようにネガティブや不満を書く欄がある手帳や、事情があって辛い出来事を手帳・日記に書き残していた場合はどうするか悩むところですね。
今後の糧にしたり、生きた証として残したい場合は別ですが、そうとは思えない場合は処分を検討されても良いでしょう。
新しいスタートを切りたい
転職・異動・引越しなどで新しいスタートを切るべく、一度リセットしたいと思うことがあります。
仕事内容や生活パターンが変化して、これまで使用していた手帳では合わなくなることがあるためです。
ただし綴じタイプの手帳は日付フリータイプもあるにはありますが、時期によって新しいものに切り替えが難しいかもしれません。
最近はシステム手帳を使われる方が増えています。必要に応じて中身(リフィル)の入れ替えが簡単にでき、いつからでも始められます。
またオリジナルのリフィルを自作もしくは販売されている方もいらっしゃいます。
完全に環境を変えて気持ちをリセットしたい場合には、今までのものは処分して新しくスタートするのもいいかもしれません。
もう書くのをやめた
手帳・日記は買ったはいいけれど三日坊主になってしまい、気づけば存在すら忘れてしまいがちです。
または使ってみたけれど自分には合わなかったという場合もあるでしょう。
合わない手帳・日記をいつまでも使い続けて嫌な気分になるよりは、思い切って処分するという考え方もできますね。
処分するその前にやっておきたい・知っておくべきこと
そのまま捨てるのはちょっと待った!
残しておきたいものがあるかどうか確認
考えた結果、処分しようと決断しました。
でもその前にまずは一度中身の確認をしましょう。
方法にもよりますが、処分した日記や手帳は戻ってきません。
未来への自分に対する申し送り、友人知人の連絡先やサイトのパスワードなど、残しておきたいものがもしかしたら書かれているかもしれません。
あればそれらをどのように保存するかを考えてみましょう。
個人情報・機密情報が含まれていないか確認
処分したい手帳・日記に個人情報が含まれていないかを確認しましょう。
特に仕事用に使っていた手帳の場合、機密情報が書き込まれている場合があります。
そのまま捨てるのは危険が伴います。
残しておきたいものを保存する
残しておきたいものがあった場合はどうしたらいいでしょうか
・新しい手帳、日記に転記する
・そのページを写真に撮っておく
・スキャンしてPDF化する
といった方法があります。
システム手帳ユーザーですとバインダーに保存される方が多いようです。
用途や管理しやすい方法で保存しましょう。
ちなみにダンボールは長期保存に不向きです。虫がわいたり素材が劣化してボロボロになってしまいますので、前述のトタンボックスなどしっかりしたものを選び、湿気対策をしておきましょう。
育児日記など将来誰かに渡す前提で書かれたものや、大事にしたい思い出などがある場合は特に保存方法が重要です。
カバー、金具がついていたら外しておく
手帳や日記にカバーや金具がついていたら外しておきましょう。
処分方法は自治体ごとに異なりますので確認してから捨ててください。
お住まいの自治体の中にはごみ分別アプリを配信している場合があります。
特に断捨離、片付けをされる方はインストールしておくと役立ちますよ。
焼いて処分(野焼き)はNG
昔は自宅の庭などでごみを焼いた記憶があります。
あるいはドラマや漫画で古い写真や手紙を燃やすシーンがあったものです。
しかし現在、外でごみを燃やす行為(野焼き)は原則として法律違反(廃棄物処理法)に当たる可能性があります。
くれぐれも手帳やノートを燃やす行為はしないようにしましょう。
手帳や日記を処分するには
いろいろな方法がありますね。主な5つの方法をあげてみました。
燃えるごみとして出す
紙の状態になったものをガムテープでひとまとめにして紙袋に入れ、燃えるごみとして出しましょう。
ごみとして出す場合は一度にまとめてではなく、少しずつ出すのが良いでしょう。
資源ごみに出すのは個人的にはあまりお勧めできません。理由は文字だけならいいかもしれませんが、貼りものをしている場合は素材が資源に向いているかの問題があると思うからです。
シュレッダーにかける
DMや請求書を処分するために、シュレッダーを所有されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シュレッダーには手動タイプ、電動タイプ、はさみタイプがあります。
最近ははさみタイプでもクロスカット(一度切るだけで細かく裁断できる)のものが販売されています。
裁断したものは念のため紙袋に入れてから処分すると良いでしょう。
黒く塗りつぶす
かなり手間はかかりますが、黒いもので塗りつぶします。
墨汁、もしくはシャチハタの「ケスペタ」を利用して1ページずつ塗っては重ねるを繰り返します。
作業するときは手や洋服などが汚れないように注意しましょう。
私はケスペタはDMなどを処分する際、住所を塗りつぶすのに愛用しております。
安価なので、なくなったら2個買うようにしています。
お焚き上げしてもらう
「いくらなんでもごみとして処分するにはちょっと」という方はお焚き上げしてもらうのも方法のひとつです。
神社などで受け付けしてくれる場合もあれば、専用キットを購入し梱包して送るとお焚き上げをしてくれるところ(一例として『みんなのお焚き上げ』)があります。
『書いた言葉は強い』と、数年前に某手帳メーカーが製品に付属するメッセージに挙げていたように、言葉には魂が宿ると言われています。
捨てるという行為に抵抗がある場合は検討されてみてはいかがでしょうか。
私は片付けを行った際、『みんなのお焚き上げ』を利用したことがあります。
溶解処理に出す
溶解処理というと企業向けのイメージがありますが、最近は個人向けにサービスを請け負っている会社があります。
溶解とは『固体が加熱により液体状態になること』(広辞苑調べ)。
箱に入れて送るとそのまま溶解処理してくれるので、金具などを取り外す必要がありません。
サービス対象地域に制限がある場合や、サービスによって金額などが異なることがあるので、利用される場合は口コミや比較サイトで調べた上で信頼できると思える会社に依頼しましょう。
こんな方法もあります
捨てる以外の方法を2点ご紹介します。
日本手帖の会「手帳祈願供養」に参加する
日本手帖の会は2010年1月に発足し、手帳に関する様々なイベントやオフ会を企画、実行している団体です。24Diaryユーザーには「手帳総選挙」でおなじみですね。
そこで年一回行われているのが「手帳祈願供養」。都内のお寺で使用済手帳はもちろん、現在使用している手帳を持参すると、手帳好きな住職の方が並べて供養をしていただけます。
お焚き上げはしないので持ち帰りとなりますが、ハンコがあるので供養の印として押すことができます。
供養していただいた手帳や日記をどうするかは追って検討すると良いでしょう。
私は過去二回参加したことがありますが、祈願供養していただくことでより手帳に愛着が湧いたり、身が引き締まる思いがします。
「手帳類図書室」に買取してもらう
「手帳類図書室」をご存知でしょうか?
手帳類図書室とは、手帳類収集家の志良堂正史(しらどうまさふみ)さんがコレクションしている『人々が使い終わった手帳や日記やネタ帳が有料で読める場所』です。
東京都内にある「ピカレスク」というアートギャラリーにあり、コレクションの一部が閲覧できるほか、郵送もしくは手帳類図書室で買取(場合によっては寄贈をお願いすることもある)していただけるそうです。
誰かが書き終わった手帳を集め、第三者が閲覧できることについては違和感がある方もいらっしゃるでしょう。
本来人に見せるために書いたものではない手帳や日記が誰かの役に立つかもしれない
人が書いた手帳やノートの中身を覗き見したいという願望は少なからずあると思います。
しかし実物を見る機会は滅多にないことです。
手帳オフ会に参加すると使い方のシェアだけでなく、許可を得た上で拝見することはできますが、最近はオフ会自体行われることが少なくなりました。
「手帳類図書室」でコレクション閲覧の際は、写真撮影を禁止するなどの対策をされているようです。
プライバシーに関する見解が買取ページ内に明記されていますので、読んだ上で納得できるのであれば買取っていただくのもアリかなと私は思います。
まとめ
使い終わった手帳や日記のその後について書いてみましたが、いかがでしたか?
「捨てるなんて!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、いつかは避けて通れない問題かと思います。
当記事をお読みいただいたことがきっかけとなり、考える機会となれば幸いです。